木質系素材

木の家具

「木の家具」には、無垢材を使った木の家具のほかに、木質系素材を使った木の家具があります。
見た感じは、同じように見えるので、普段、わたしたちは、「木の家具」と、呼んでいます。

無垢材


木質系素材

無垢材と木質系素材

上の写真と下の写真、違いは何かわかりますか?
上の写真は、無垢材の楢の木を使って作った飾棚です。
下の写真は、木質系素材を使って、木口の部分だけ楢の無垢材を使った飾棚です。


断面

写真は、上の飾棚の棚板で、合板でできています。棚板を取り外して、見えない側の断面は、この写真のように層になっています。
板を合わせるという字の通り、合板は、薄い板を何枚も重ねています。断面は、重ねている木が見えるので、層に見えます。

合板の断面


木テープを貼る

合板の棚板

合板で棚板を作るときは、左の写真のように、断面に木テープを貼ります。テープを貼ると、層が見えないので、無垢材のように見えます。
合板のように、木を加工成形した木製の素材は、木質系素材といいます。木質系素材は、合板のほかにも、様々な種類があります。


木質系素材

木質系素材は、伸縮や反りなど、無垢材の難点を軽減し、大量生産できるように、改良した素材です。
いろいろな構造の木質系素材がありますが、 多くの木質系素材は、丸太を大根のかつら剥きのように、薄く削った木(単板)を貼り合わせて作ります。


プリント合板

薄く切った木(単板)の代わりに、プリントされたビニール素材を貼ることもあります。 壁に使うプリント合板は、木目調に印刷されたビニール素材を貼りつけて作ります。

壁板の場合


複動フローリングと
無垢材フローリング

フローリング

木質系素材のフローリングは、複合フローリングと呼ばれています。 複合フローリングは、単板を貼り合せた単板積層材の表面に無垢材を貼っています。 表面だけ木を貼ったフローリングは、見た目は無垢材ですが、厚さ1ミリ前後の薄いもので、ほとんどが単板積層材でできています。


テーブル・カウンター

キッチンカウンターやテーブルなどの天板は、集成材がよく使われます。


集成材

集成材は木と木を貼り合わせて幅広く、あるいは長く造られた素材です。天板を良く見ると、木目が途切れているところがあり、そこが接着材で貼り合せている部分です。 縦の接合時は、主にフィンガージョイントを用います。水平型と垂直型があり、垂直型フィンガージョイントの場合は、木目がギザギザに切断されて見えます。
無垢材の場合は、年輪や木目が途切れていません。

集成材


合板棚板の構造

棚板

先の棚板のように、多くの家具は、合板の表面に単板を貼ります。 木質系素材の切断面は、単板、合板、接着剤が層になって見えます。見栄えを良くするために、単板を細長くテープ状に切って接着剤で貼ります。


モノ選びのひとつの指針に

木目のある家具やインテリアは、一様に、「木の家具」と呼んでいますが、ちょっとだけ注意深くみると、無垢材の家具なのか、木質系素材の家具なのかがわかります。
買った後で、あるいは、家を建てた後で、「無垢材だと思っていたら、集成材だった」と、ならないように、モノ選びの参考になれば幸いです。